WWDCに参加して意識高まって終わりにしたくない話

運良くチケットに当選して、WWDC2015参加してました。
今回は弊社トレタの費用負担によりid:y_koh と自分が参加。ありがたいことやで。

一昨日はFablicさん主催のWWDC報告会で発表も終わり、7月にも入ったし そろそろ書かなきゃヤバイ感出てきたのでエントリを残しておきます。

技術的な話とかは別エントリにでも書くとして、今回は個人の感想文的なものです。 WWDC全体の詳細はこちらを参照👇
WWDC15に行ってきました。 - 悪あがきプログラマー

金と時間を費やしてでもWWDCに行く意義

WWDCへの参加は大変です。日本から参加するには総額40万近い出費を覚悟しないといけません。飛行機の上で丸一日過ごさないといけないし、むこうに行っている間は業務も手付かずになります。

発表資料も日本からでも見れるし、本当に行くだけの価値があるのか?まだ参加したことがない人からしたら疑問に思えるかもしれません。自分は今回初参加してみて、自信を持って行って良かったと言えます。

世界中のエンジニアとの交流

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やはりいちばん大きかったのは大勢のエンジニアと交流ができた点。これだけの規模で世界中から開発者が集まるイベントはWWDCくらいなんじゃなかろうか。期間中にはApple主催のBashという交流イベントをはじめ、後述の周辺イベントまで交流する機会は盛りだくさん。

毎年日本の参加メンバーはFacebookグループで情報共有したり現地で前夜祭を行っているそうで、今回はそれに参加したお陰で日本人エンジニアとの繋がりも広めることができました。前夜祭を主催して下さったYahooの皆様、ありがとうございました。とても楽しかったです。

東京で地道に勉強会に出ていてもそれなりに日本人エンジニア同士の輪を広める事もできるけど、こうしたきっかけがあった方が一気に繋がりを広められるし、関西や名古屋方面の エンジニアとも交流出来たのは貴重でした。

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もちろん日本以外からの参加メンバーとの交流も。Bashid:y_koh が香港からきたメンバーと交流の図。やけに若いな〜と思ったら、スカラシップで来た学生達だった。すごい。

WWDC参加者限定のイベント

f:id:horimislime:20150611055754j:plain WWDCセッションは一般公開され誰でも見ることができますが、Labsは参加者のみがAppleの開発者と話をできる特別な場です。トラブルの相談に親身に乗ってくれるだけでなく、ちょっとした開発の裏話など雑談っぽい話にも乗ってくれて面白いです。

またあまり知られていないですが、WWDCでは企業からの参加者向けに招待制のイベントをやっていたりもします。今回はBtoBアプリ開発者を 集めたプライベートイベントにトレタのメンバーを招待してもらうことができ、潜り込んできました。世界中で似た事業をやっている人同士が集まり情報交換ができるので、今後海外展開を考えている弊社的にも貴重なイベントでした。

(中の様子は写真公開できないっぽいので無し。)

f:id:horimislime:20150702130516j:plain 招待制イベント当日は、過密スケジュールの中弊社CTOの@masuidrive も合流。

周辺で開催される勉強会・Meetup

f:id:horimislime:20150609145416j:plain 期間中に開催されている周辺のイベントも魅力的で、自分はちょくちょくWWDC会場を抜けだしてAltConfに行ったりしていました。 WWDCと違い、登壇者は実際にアプリやOSS開発で活躍しているエンジニア達。InstapaperのMarcoをはじめ超豪華なメンバーによるトークが聞けて、しかも無料で参加できるというのが嬉しい。他にも近所の企業がオフィスを開放してMeetupを開催しており、Realmのオフィスにおじゃまさせてもらったりしました。

自分はWWDC終了後の週末にAppleWatchのハッカソンにも参加してきました。日本と比べて感じたのは、とにかく年齢層が幅広い。中学生くらいの若者も参加していたし、お婆さんがMacbookでカタカタとコードを書いていたり。

f:id:horimislime:20150613101150j:plain 自分は@kitasukeと@jeffsukeらのチームに参加。途中から現地在住のデザイナーも合流。WatchKit全くの初心者でぜんぜん貢献できなかったけど、帰国前の最終日も有意義に過ごせました。

WWDC2016を最高に楽しむために

そんなわけで会期中の出来事はどれも刺激的で貴重な経験でした。来年チケットが取れなくても自費で現地へ行こうと考えています。しかしそれと同時に、「このままじゃダメだな」と強く感じさせられた1週間でもありました。

これは今後参加する人へのメッセージというか、自分への戒め的な内容です。

英語を勉強しよう

もはやお約束のような話だけど、本当にこれ。

技術者同士なら技術的キーワードである程度会話が成り立つよって意見を聞くけど、それあくまで意思疎通が取れるってレベルの話だよね。一緒になって議論をしたり意見交換をするには英語力が不可欠。

今回Uber Poolを何回か使って、相乗りした現地人やドライバーと楽しく雑談できて「これはいけるんじゃないか」とか思ってたけど全然ダメですね。 ちょっとテクニカルな議論になると聞き取ったりなんとか意見を伝えるので精一杯。

エンジニアの共通言語はプログラミング言語だ!!!!....なんてことはなく、やっぱり英語です。英語が苦手でも行く価値はあるけれど、できないとすごく損をするという事は覚悟しておくべき。

いつも海外から戻ってくると3日くらいで英語に対する問題意識忘れちゃうんだけど、なんとかしたいですね。

手を動かそう

当然ながら、世界中からWWDCのために集まってきたエンジニア達はすごい人ばかり。周辺イベントで発表している人たちなんてスター級の技術者ぞろい。ネット上で見てるだけでもスゴい奴ばっかだなーと思うのに、実際会ったらそりゃー圧倒されます。

そんな人たちのレベルに一歩でも近づいて議論したい。しかし日々の業務で精一杯で技術力も磨けないし、アウトプットもできてない。議論するネタもロクにない状態。でもこれ、完全に言い訳なんだよね。世界で活躍してる人たち、みんなフルタイムで働きながらサイドプロジェクトとかやっているし。そもそも本業がソフトウェアエンジニアじゃない人だって居るし。そんな中で自分だけ忙しいから技術力付けられねーんだよとか、口に出すのも恥ずかしい話です。

少しでも彼ら彼女らのレベルに近づけなければ、何回海の向こうに渡っても話し聞いて終わり。話しかけても世間話で終了。勿体無いですね。常に時間を作ってインプット・アウトプットを続けていかないと。

イカばかりやってるようじゃいつまで経ってもダメですね。Wii U封印したい。いや、1日1時間だけにするか・・

まとめ

最後は反省文みたいになったけれど、ともあれWWDCが楽しくて有意義なイベントであることは間違いないです。本当に来年は自腹切ってでも現地に行きたいな。

こうやって意識が高まって帰ってくるだけでも儲けもの。自信が無くても現地に飛び込む事のはプラスになると思います。ただし、それで終わったら会社に出資してもらった金も時間も全て無駄。タイトルの通りこれで終わりにならないよう、何かしらアクションを取ってゆきたい所存。

最後に

いま居る株式会社トレタは絶賛エンジニアを募集中です。昨日創業2周年を迎えたばかり、これから事業を広げて面白くなっていくところです。 まだ小さいですが、今回の参加費用をサポートしてくれたり、WWDCチケットが当たった当時まだ入社0ヶ月だった自分でも海外に送り出してくれた懐の深い企業でもあります。少しでも興味がある人はぜひ応募を。