最近読んだ本(6〜8月らへん)

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

元ナタリー編集長による文章の指南書。Webのライターをやっている筆者らしく「より多くの人に伝わる、読んでもらえる文章をどう書くか」という観点で、文章全体を構成するテクニックから細かい日本語の使い方まで網羅されていて勉強になった。ブログを書くのはもちろん、プレゼン資料の作成など様々な場面でノウハウを活かせると思う。

自分は割と文章の体裁には気を使っているつもりだったんだけど、「文頭一語目に読点を入れるのは変」とか結構ギクッとする点が多かった。日常生活で「お前の日本語のここが変」みたいに指摘をもらえることはまず無いので、こうした文章についての本を読むと学びが多かった。

作品づくりが上達するRAW現像読本

Lightroomの入門書的な一冊。今まで現像作業では露出や色温度など基本的な事しかやってなかったので、もう少し踏み込んだ使い方を知るために購入した。こういう作品に仕上げたいときはこの機能を使おう、みたいに目的ベースで学べる構成で覚えやすかった。

赤城写真機診療所

赤城写真機診療所 (玄光社MOOK)

赤城写真機診療所 (玄光社MOOK)

カメラマニアのうんちくを居酒屋で延々と聞かされているような感じ(良い意味で)。

趣味に限らずインターネットで情報を調べてると自分の興味・知識範囲から離れた分野に触れる事が少ないけど、この本は自分が全く興味を持ってなかったカメラメーカーや、いわゆるクラシックカメラの話も多く載っていて知見が深まった。財布の紐を締めておかないと危ないかもしれない。

採用基準

採用基準

採用基準

スタートアップな会社にいて採用に関わる事もあり、色々思うところがあったので手に取った。が、内容は採用云々というより筆者が採用担当をしていたマッキンゼーにおいて必要とされていた人物像(=リーダーシップのある人物)がどんなものかというのが主で、リーダーシップ論的な話だった。自分はより採用にフォーカスした話を期待していたのでちょっと違った感。そういえばこの筆者がちきりんの中の人だというのを今更知った。

Deep Work

大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

流行っていたので一応読んだ。正直うーむ・・・という感じ。流行りに乗ってTwitterアプリ消したり、色んなSlackチャンネルからleaveしている人がいっぱいいたけど、結局ブラウザから見れたり抜け道はいくらでもあるし、かえって見る必要がある時に困るだけじゃ・・・と思ってしまった。

とはいえ時間を浪費しづらい環境構築は大事なので、以下だけ習慣づけるようにしてる。

  • SNSやSlackを見ていい時間を決める
    • 自分は作業時間を1時間単位にして、45分集中・15分自由休憩を繰り返すようにしてる
  • 通知をカスタマイズして大事な連絡だけiPhoneで受け取る
    • PC上にPushが来るとかなり集中を削がれるので、基本的にPCクライアントは閉じておく(削除はしない)
    • 重要な通知だけiPhoneのPush通知で受け取って、返答が必要なときはPCアプリを開く

インターネットを好きに見ていい時間を決める方法は気持ち次第なので難しい。だけどインターネットコンテンツへのアクセスをわざと不便にして集中しようって手法はいくらでも抜け道があるので、とにかく強い意志を持つ事と、Pushで強制的に集中を切らされる事をなるべく無くそう、という方法が一番いい気がしてる。

仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか

会社に必要なのは「やる気のある人」より「機嫌の良い人」<仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか>相原孝夫 - 幻冬舎plus

本のタイトルよりこの記事のタイトルが気になって読んだ。

  • 変化がめまぐるしい現代社会において、仕事の楽しさ・やりがいなどをモチベーションの原動力にして働くのは難しい
  • モチベーションの高い(意識が高い)人ほど周りを心理的不安な状況にしたり、思うように評価されないと不機嫌を撒き散らしがち

という話で、それに対して心理的安全性やポジティブな雰囲気がいかに生産性を高めるか、実際に行われた研究のデータに基づき説明されていた。ここら辺に関しては色々思うところがあったので読んでよかった。

いま世界の哲学者が考えていること

いま世界の哲学者が考えていること

いま世界の哲学者が考えていること

最近哲学に興味を持ってウェブの記事を漁っていたので、本でも勉強してみようと思い購入。

結果、全くの初心者には難しすぎて半分くらい読んでやめた。Amazonの紹介では割と一般向けな内容に見えたけど、前提知識が足りなさすぎて一瞬で眠くなってしまった。表題通りこの本では現代哲学の話が書かれており、世界史で習ったマルクス主義とか昔の話しか知らないとついていけなかった。もっと優しい哲学の本無いのかよ・・・とか言ってたら奥さんからソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙がよいという話を聞いて次はこれを読む予定。めっちゃ分厚くて今年中に読み終わるか怪しいけど。

めぞん一刻 (1)

自分と同じ名前の「そういちろうさん」なる登場人物がいると色んな人からよく言われるので、読んでみたところ犬だった。