Suica狙いでApple Watch Series2を買って1週間使ってみた感想

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今秋のAppleイベントで発表された製品はすべて見送ろうと思ってたんだけど、WatchだけはSuica用途で欲しくなり急遽購入。モデルはNike+の黒バンドにした。

そろそろ使い始めて1週間経ったので感想を書く。

良かった点

腕をかざすだけで決済できる素晴らしい体験

元々VIEWカードオートチャージを重宝していたので、AppleSuicaをサポートすると聞いた時も「ふーん」程度の感想しか出てこなかった。

しかしiPhone7は見送ったものの、やっぱりWatchで決済できるのは面白そうだな・・・という興味本位で購入してみたところ、これが素晴らしかった。普段薄いマネークリップにVIEWカードを入れて持ち歩いていたので、もともと改札などで取り出すのに煩わしさは感じてなかった。だけど、Watchを使えば腕を出すだけで決済できるようになり、マネークリップさえもポケットに入れる必要がなくなりとても身軽になった。小さいものでもポケットに入れるものは限りなく少ないほうがいいに決まってる。あれだけVIEWカードでいいじゃん、と思っていたけど、もう元の生活には戻りたくない。

いつでもどこでもSuicaにチャージできる便利さ

WatchのSuicaオートチャージ設定をしていても、Walletで手動チャージできるのは意外とメリットあり。

オートチャージカードの欠点として、エリアや改札によってオートチャージできないという問題がある。

Suicaのオートチャージご利用可能の場所・エリア:ビューカード

首都圏・新潟・仙台の各SuicaエリアとPASMOエリアにてオートチャージをご利用いただけます。

※自動改札出場時、一部の簡易Suica改札機、私鉄との乗換改札機、新幹線自動改札機を除きます。

※下記エリアのうち、仙台市地下鉄のicscaエリアでは、オートチャージをご利用いただけません。

自分は特に西日本へよく行くんだけど、そっちもオートチャージが対応されていない。なので旅行中に残高が足りなくなり駅の券売機を使う事がよくあるんだけど、Watchを使っていればどこでもWalletから簡単にチャージできる。あと決済した際に残高のPush通知が来るので、残りの額が枯渇しかかっている事にも気づきやすい。

不便な点

やはり左手で改札をくぐるのは不利

右利きなのでWatchは左手に付けているけど、Suica端末は思っている以上に距離があっても反応するのでそこまで使う上で無理な感じはしない。

しかし、早歩きで素早く改札を通るのは結構難しい。 左手だとどうしてもリーチが短くなる分、右手でタッチする時よりはだいぶ端末の近くにいないとタッチができない。改札を通過する時も、ゆっくり歩かないとSuicaが読み取られる前に左手が端末から離れてしまい、ゲートに阻まれてしまう。自分の体感だと、うまくSuicaを認識させるためにほぼ一時的に立ち止まらないと厳しかった。朝の通勤ラッシュとかだとちょっとツラいかもしれない。

またApple Watchでドヤ顔で改札を通過しようとして失敗した時の恥ずかしさは大きいので、なおさら改札を通る際は慎重になってしまう。一週間使ってみて、改札をスピーディに通過できないのは思いの外ストレスだったのでWatchを右手に付けるのも検討し始めてる...。

ここら辺が気になる人は、iPhone7(plus)でSuicaを利用した方が良いかもしれない。

パスコードロックは盲点

意外に見落としがちだけど、WatchにパスコードロックがかかっているとSuicaが使えない。先日家を出て最寄り駅の改札を通ろうとしたところ、Suicaが全く反応せずあたふたした事があった。恥ずかしい。

iPhoneのロック解除と連動してWatchのロックも解除されるよう設定してあるからそれまで気にならなかったんだけど、この時は駅に着く手前で一度Watchを腕から外したせいでロックがかかってしまっていた。改札を通る前には一度ロック状態を確認しておきたい。

まとめ

いろいろ不満も書いたけど、総合的にみて今回のApple Watch Series2は非常に買いだと思う。既にオートチャージカードやモバイルSuicaを持っている人でもこの便利さを実感できるはず。ポケットから何も出さずにウェアラブルバイスで決済ができるという体験は感動的。

初代はPebbleなど他のスマートウォッチと比べてメリットを感じられず全然活用してなかったけど、今回は長く使っていくことになりそう。